中国成都では現金を作るのに大変苦労した。
というのも、街中にある銀行では円もドルも元に変えることが出来なかったのだ。
街で一番大きな中国銀行に言ってくれと誰に聞いても言われてしまう。
そして、中国銀行に着き両替をお願いするも銀行員にはこう言われてしまう。
「この紙にパスポートの番号と、ソーシャルセキュリティーナンバーを書いてくれ。」
日本にはソーシャルセキュリティーナンバーなんてものはない。驚いたことにアメリカからの客しか対応していない用紙なのだ。
項垂れながら銀行から出ると小太りの怪しい男が話しかけてきた。
「両替出来なかったんだろ?俺が変えてあげるよ。」
そう言いながらセカンドバッグを開け、札束を見せてくれた。
しかも、かなり良いレートで変えてくれるという。
僕は疑いながらもこう返した。
「大変有難い!けど、言いにくいんだけど、僕には君が持っているそのお金が本物かどうか判断できないよ。だからもう少し別の方法を探してみる!出来なかったらまた来るよ。」
そう伝え、その場を離れようとした次の瞬間、
ピンクの痩せた男が現れ、こう言う。
「そうか信用出来ないか。たしかに出来ないよな。じゃあこれならどうだ?一緒にこの中国銀行内のATMに行く。そして、君の目の前でお金を下ろす。そのお金で両替するよ。」
僕がそのアイデアに感心して快諾すると、小太りの男がピンクの男にめちゃくちゃキレた。
中国語で分からなかったけど、多分、俺の客を取りやがって!みたいなことを言っていたんだろうね。
成都に行った際は、空港よりもこの闇両替屋さんオススメです。
レートの良さは半端ないです。