「これは落ちたらやばいなぁ」そう10回は呟いた。
僕たちはとうとうフカ滝に辿り着いた。
フカ滝はタウポ湖から流れるワイカト川の途中にある。
駐車場に車を止めると、すぐ目の前に橋があった。
その下をのぞくと、轟々とものすごい勢いで流れる大量の水。
毎秒22万リットルの水が流れていると言われていた。
よくわからないが目の当たりにするとその凄さがわかる。
「落ちたらどうしよう?」
そんな不安がよぎるほどだ。
その勢いよく流れた水は、そのまま10メートルほど下の滝壺に流れ落ち、ものすごい水飛沫を上げる。
滝壺の周りには、その迫力を間近で見ようとするボートがいた。