砂の丘を下りていくと、広大な海が広がっていた。
本当に広大だ。見渡す限り浜辺が続く。
この広大さはダナンビーチ以上かもしれない。
海の向こうには虹が見え、波は荒々しく、強風が吹いている。
そして、
誰一人いない。
ホットウォータービーチを楽しんでいるファミリーやカップル、海の家、ビーチパラソル。
勝手にそんな想像していただのだが、
誰一人いない。
僕たちはとぼとぼと波打ち際まできた。
裸足になりぼーっと佇んでいた。
すると、砂の丘の上から二人の男女が下りてきた。
手にはスコップを持っている。
そうだ、この人たちに聞いてみよう。