私にとってのちに大きな存在となるセブとの出会い、大学1年生春
夏に行ったケソンでのボランティアでは、もう二度とフィリピンにも外国にもボランティアにも行きたくないと思っていたが
帰国してから色々と考えているうちに「もっと自分から行動して疑問に思ったことは知ろうとすればよかった」「ケソン(マニラ周辺)以外のフィリピンにも行ってみたい」「建築以外のボランティアもやってみたい」という想いが強くなった
セブで音楽を教えるという選択肢
大学入学当初にこの活動のチラシを見たことがあり存在は知っていた
けれど、セブはリゾートのイメージが強くお金持ちが住んでいてボランティアなんて行くところではないと思い込んでいたし
音楽を教えることで貧困が救えるとは思えず、役に立たないとも思い込んでいた
しかし夏のボランティアで「行ってみて、やってみて、初めて分かる」ということがよく分かったので、そんなイメージのあるセブでの音楽ボランティアに行ってみようと思った
小学校や孤児院を訪問し、ピアニカを教えたり子どもと交流したりするボランティアをした
子どもたちは想像以上に目の前のピアニカに夢中で、子ども同士で教え合ったり助け合ったりしている姿をたくさん見た
怖いところだと思い込んでいた孤児院は想像以上に和やかな空気で子どもたちはギターを弾いたり歌ったり元気にバスケをしたりしていた
ある学校の15歳の少年が「家族のために働きたい」と夢を語ってくれた
路上には段ボールの上で過ごす家族がたくさんいたし、欧米人のおじさんにお金をねだりに集まるストリートチルドレンも見た、モールでは物乞いの子どもに声をかけられた
やっぱりここは、私にとっては全てが非日常で、毎日が驚きの連続だ
私の思い込みはやはり全て覆された