旅行
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年末年始の休みを利用して、南米2カ国を旅してきた。
しかし南米を廻るには、10日間では日程がギリギリ・・・
毎日いろんなトラブルが発生し、ヒヤヒヤの連続だった。

12/27
朝、高速バスで岡山から伊丹空港へ向かう。

14時50分、ANAで伊丹から成田へ
成田での乗り継ぎ時間が50分しかなくてかなり焦ったが、なんとか間に合った。

17時、コンチネンタル航空でアメリカ、ヒューストンへ向けて出発。約13時間後、ヒューストン空港到着。

今回の旅で心配事のひとつだったヒューストン空港で、ペルーのリマ行きへの乗り継ぎ。たった90分の間に、入国審査、荷物のピックアップも済まさないといけない。しかし心配は全く無用だった。乗り継ぎ客専用のone stop exitっていう通路があり、とてもスムーズに乗り継ぎが済んだ。1時間も時間が余ったほど(笑)

同日27日の23時、リマの空港に着いた。
コンチネンタル航空、南米旅行に利用するには、おススメかも。
この日はリマの日本人宿、江田インBBに宿泊。

12/28
朝、リマの空港へ。
11時、ラン航空でボリビアの首都、ラパスへ向かう。日本でラン航空をインターネットで予約する際、ラストネーム(苗字)とファーストネーム(名前)を入力し間違えたが、なんなくスルー(笑)
サンタクルスを経由して、16時、ラパスに着いた。

標高3650mの世界最高所にある首都、ラパス。いきなり富士山より高いところに行って高山病にならないか心配だった。一応、予防薬ダイアモックスを飲んでいたが、2日目からは飲むのを忘れていたほど、大丈夫だった(笑)人によっては、毎日薬を飲んでも頭痛がするらしい。体質が関係あるのかも・・・

ラパスでは唯一の日本人宿、一番に泊まった。
屋上から見える夜景は、今まで見た夜景でもベストといっていいほど美しかった。

12/29
早朝、一番ホテルからラパスの空港へ。8時30分、空路で一気にウユニへ向かう。
ウユニまでの交通手段は、今までは片道約10時間かかるバスと電車しかなかったが、今年の7月頃に航空便ができ、とても便利で身近なものになった。
しかし、約20人乗りくらいの小さな飛行機のため、かなり揺れる。約1時間後、ウユニに着くまでヒヤヒヤの連続だった。(汗)

空港からウユニの街の中心地まで、一番ホテルから一緒だったF君とタクシーで行き、ウユニ塩湖ツアーの大手、hodaka mountain expeditionの1日ツアーを予約。なんとこの日のツアーの参加者は、オール日本人だった(笑)

ウユニ塩湖のベストシーズンは雨季の12~2月といわれる。塩湖に水がたまり、鏡のような湖面がみられるからだ。
年末の航空券の高い時期にウユニに来たのは、鏡状の塩湖を見るためだった。

ツアーは11時頃始まり、ウユニ塩湖にどんどん近づいていく。
そして今まで見たことのないような奇跡の絶景が現れた。
大満足のツアーは夕方終わった。

帰りは20時の夜行バスで、ラパスへ戻ることにした。朝にはラパスへ着く予定で、寝てればいいし、宿泊代も浮いて安上がり(笑)と安易に考えていた。
しかしボリビアの道は舗装されておらず、常に震度6状態。とても寝れる状態ではなかった。約2時間30分くらい振動が続いただろうか?突然、バスが止まった。

どうしたんだろうと思っていたら、運転手と助手がバスの外へ出てゴソゴソやっている。約10分後、戻ってきて乗客に向かって、プッシュ(押してくれ)と言った。
なんとバスのタイヤが水たまりにハマリ動けなくなったのだ。雨季の時期は、道がぬかるんでしまうため、この手のトラブルが多いらしい。

しかたなくボクを含め乗客の何人かでバスを押した。靴もズボンも泥だらけ。足元はすべるし、寒いし、高山のため息がすぐ切れてしまう。
運転手がタイヤの周りの泥をよけに行って乗客が押す。それを約3時間くらい繰り返したが、バスはビクともしない。もうみんな体力の限界だった。
ボクは深夜に何をやっているんだろう・・・見上げれば星が美しかった。(泣)

結局、運転手がバス会社に連絡をとり、朝のウユニ行きのバスに助けてもらうことになった。それまでバス内で待機することに・・・
うとうと仮眠をしていたら、朝8時前くらいにウユニ行きのバスが来た。

12/30
朝到着したウユニ行きのバスに、ボクたちのバスとロープで繋ぎ、引っ張ってもらった。さすがにバスのパワーは違う。少しずつ車体が動き始め、ついに水たまりから脱出した!夜中に水たまりに嵌ってから約9時間後のことだった(汗)乗客たちは歓喜の渦。抱き合ったり、拍手したりして喜びを分かち合った。しかし30分後、さらなる悲劇が・・・

またバスが止まったのでどうしたんだろう?と思ったら、行く手をさえぎるように幅10mくらいの川が流れている。いやどうやら川ではなく、雪どけ水と昨夜のスコールで大量の水が流れ出し、川みたいになっているようだった。
あ~もう終わったと乗客の誰もがあきらめていたところ、バスは少しずつ進み出した。
え~うそだろ(汗)バスはどんどん川の中に入っていく。このバス、水陸両用か?
バス内に緊張が走った。隣の席のイギリス人はオーマイゴッドと言って祈り出した。横転したら最後・・・悪い考えばかりが頭をよぎる。(汗)
しかし祈りが通じたのか?バスは右に左に揺れながらもゆっくりと進んで行き、なんとか川を渡りきった。乗客は大歓声。
無事渡れたからよかったものの、何かあったらどうしてくれるねん!
この時ばかりは、ほんとに生きた心地がしなかった。(汗)

その後もバスは未舗装の道で少し止まったが、オルーロという街くらいから道路が舗装されており、スピードアップ。しかし今度は渋滞に嵌ってしまい、結局ラパスには17時30分に着いた。
朝8時に着く予定が、夕方とは・・・この日1日、無駄になってしまったではないか!
しかもペルーのプーノ行きのバスの予約とプーノの宿の予約もしていたが、当然キャンセル。あ~帰りも飛行機にすればよかった(泣)

それより何より一番恐れていたのは、年末年始の31日、1日は、ボリビアのほとんどのバス会社が運休になることだ。2日までラパスに足止めになると、マチュピチュまでたどりつけなくなってしまう。
藁をもつかむ気持ちで、ラパスのバスターミナルへ。
ほとんどのバス会社がやはり運休だったが、1社だけ31日の朝からプーノを経由してクスコへ行く便があるという。しかもクスコへは31日の22時(年内)に到着予定らしい。助かった~
ウユニのバスで一緒だったI夫妻とS夫妻もプーノまで、一緒に乗ることになった。

その後、S夫妻と一番ホテルに行き、もう1泊させてもらうことになった。
S夫妻から夕食を一緒にどうですか?と嬉しい誘いがあり、日本食が美味しいと有名なけんちゃんという店に行った。

バスの中では、隣のイギリス人からビスケットと飴をもらって食べただけ。
久しぶりの食事に、ちょっと食べ過ぎたかも?

12/31
朝、タクシーでS夫妻と一緒にラパスのバスターミナルへ。再びI夫妻と合流した。

ターミナル内では、観光客を狙った置き引きが多発しているらしい。なのでみんなで荷物をしっかり見張っていた。確かに怪しいやつが多いような気がする。(汗)

ボリビアは南米最貧国で、強盗などの犯罪が多く、治安がとても悪い。
そーいえば昨夜、街を歩いていると2人組の男につけられている気がした。ボクが振り返ると、あきらめたようにヒソヒソ話ながら離れていったが、あきらかに怪しい。ひょっとしたら狙われていたのかもしれない(汗)

朝8時、ペルーのクスコ行きのバスが出発。昼前くらいには国境のある街、コパカバーナに到着した。
そしてついに国境を越えてペルー側に出た。

国境警察に金やカメラを盗られたという話をよく聞いたが、コパカバーナでは全く心配無用だった。
さらば、ボリビア そしてウユニ・・・

青く美しいチチカカ湖に沿った道路をバスは走り続け、16時にプーノのバスターミナルに到着。ほんとは昨日、ここに着くはずだったのに(泣)
S夫妻、I夫妻とはここでお別れ。またひとり旅になった。

さあ、いよいよクスコに向けて出発!と思っていたが、バスは一向に出る気配がない。どうしたんだろうと思って、バス会社の人に聞いてみたら、明日までバスは出ないと言い出した。
え~!今日の22時にクスコに到着するって言っただろ!クスコの宿も予約してるし、どうしてくれるんだ!(と言いたかったが、スペイン語がしゃべれないので心の叫び)
しかしこれに怒ったアルゼンチン人の乗客の10数人が猛抗議を始めた。
あまりの迫力にバス会社の人はビビッたのか、他のバス会社に相談しに行った。
すると他の会社で18時発のクスコ行きがあるらしい。何度か停車するので到着がかなり遅くなるらしいが、もうそんなことは言ってられない。結局、そのバスに乗客全員乗り換えることに決まった。
あ~助かった!しかしなんて頼もしい人たちだろう(笑)

18時、クスコに向けてバス出発。バス内はアルゼンチン人10数人、ペルー人7~8人、日本人1人(泣)といったところか。
アルゼンチン人たちは、バス内で新年を祝おうと、シャンパンやウオッカを売店で買って持ち込んでいた。そして大音量で音楽をかけて、歌い踊りまくりの大騒ぎ!なんてポジティブなお国柄(笑)

おまえも飲めとウオッカを飲まされた。高山だからなのか、疲れからなのかわからないが、一気に酔いがまわった。
そしてついにバス内で新年を迎えると、アルゼンチン人たちはひとりずつ新年のあいさつを始めた。
ボクにも何か言えみたいな感じでみんなが見てるので、立ち上がって
「ア、ハッピーニューイヤー あけましておめでとう!」と言うと、バス内がシーンとなって、誰か一人が「サヨナラ」と言うと爆笑に変わった(笑)

バスは年を越しても走り続け、クスコのバスターミナルに着いたのは午前3時過ぎくらいだった。
深夜の一人タクシーは嫌だなと思っていたら、アルゼンチン人たちは、予約してあるホテルの近くのアルマス広場まで、一緒に行ってくれた。グラシャス!アルゼンティーナ!

アルマス広場では、まだ新年のお祝いをやっていた。
一刻も早くホテルに行ってゆっくりしたかったが、地図を見てもどうしても場所がわからない。通りを歩く女性2人組に尋ねると、ホテルに電話をしてくれ、ホテルの前まで案内してくれた。
そしてついに今夜の宿、カサアンディーナホテルに午前4時にチェックイン。
結局、一人では何にもできないんだなぁ(泣)
いろんな人に助けられた長い1日だった。

1/1
朝8時、世界遺産クスコの街を散策。
インカ帝国時代の建物とスペインの統治下にできた建物が融合し、とても美しい街並みを形成していた。
またカテドラルでは礼拝をしていて、感動で涙が出そうだった。
クスコ、とても大好きな街になった。

ホテルに戻り、マチュピチュ村行きの列車が出るオリャンタイタンボ駅までバスで行きたいと説明すると、ミニバス乗り場までのタクシーを手配してくれた。
7~8人乗りくらいの小さなバンで、現地の人と一緒に揺られること約2時間弱、オリャンタイタンボ到着。
列車の発車時刻まで、たっぷり時間があるので、しばし写真撮影。

16時30分、オリャンタイタンボ駅に行き、いよいよマチュピチュ村行きの列車、ペルーレイルに乗る。
売り切れが心配だったので、ペルーレイルは日本で予約していた。予約したのが早かったのか、座席番号なんと1番(笑)
列車の進行方向の正面ガラスから、景色を眺めることができる超VIP席だ。

確かにマチュピチュ村までの素晴らしい景色が見れたが、線路に列車にはねられて、真っ二つになったリャマの○○を見てしまった。(泣)

17時過ぎ、マチュピチュ村到着。
ウユニツアーでツアーメイト数人から、マチュピチュのチケットが売り切れで、入場できないかもしれないという噂を聞いた。
昨年からマチュピチュのチケットはインターネットで購入できるようになり、夏の繁盛期には売り切れで、入場できない人が続出したらしい。
400人という少ない人数制限のある、マチュピチュの後ろにそびえるワイナピュのチケットはすでに完売したと聞いた。

この噂を聞いて、まだチケットを買ってないボクは、ずっと不安だった。
ここまできて、マチュピチュに行けなかったらどうしよう(汗)
ドキドキしながら、入場券を売っている観光案内所へ。
ワイナピチュとマチュピュの入場券のセットを頼むと・・・

・・・まったく問題なく購入できた(汗)
なんだったんだろう、あの噂は(笑)・・・心配して損した(笑)

マチュピチュ村は、物価が高く観光客向けのリゾート地って感じ。
偶然、ウユニのツアーで一緒だったS君と再会し、一緒に夕食をとった。

いろいろあったが、ついにここまで来た。
いよいよ明日はマチュピチュへ!

1/2
マチュピチュ見学前に、マチュピチュの背後にそびえるワイナピチュ登山をしたいため、早朝5時に起きた。
しかし昨日の夕食にあたったのか、かなり激しい腹痛(汗)夕食を一緒に食べたS君もお腹が痛いと言っていた。
ここまで来て、登山を断念するのも、もったいない。
薬をしっかり飲んで、6時にマチュピチュへ向かうバスに乗った。
約30分くらいでマチュピチュの入り口へ。そこからぐるっと周り、ワイナピチュの入り口へ行った。

7時30分、登山開始。想像以上の急な登り坂に愕然とした。また腹痛で朝ごはんを食べてないので、力が全然入らない。何度かギブアップしそうになったが、1時間弱でなんとか登りきった。
しかし、せっかく頂上まで登ったのに、霧で何も見えなかった(泣)

下山している時、霧が少しずつ晴れていき、マチュピチュが見えてきた。
朝10時からの登山があるみたいだが、こちらのほうがよく見えていいだろう。

下山が終わり、いよいよマチュピチュ観光へ
そしてついに、夢にまで見たマチュピチュの風景が目の前に現れた(泣)
古代インカの人たちは、一体どうやって、どんな思いでここに都市を作ったのだろうか?

マチュピチュにはもちろん感動したが、ここまで無事来れたことに、胸がいっぱいだった。

15時、マチュピチュ観光を終え、再びペルーレイルに乗ってクスコへ。
オリャンタイタンボからは、ペルーレイルが用意した観光バスで、クスコのポロイ駅まで送ってくれた。

20時、タクシーを拾い、クスコのアルマス広場へ。
アルマス広場沿いの宿を探していたら、ロレトという名前のおしゃれな宿を見つけた。
幸い空き部屋があり、ここが南米の旅、最後の夜の宿に決まった。

21時、バグダットカフェ(好きな映画と同じ名前に惹かれた)というレストランに行った。
そして今回の旅で初のビールを飲み、南米最後の夜をアルマスの夜景を見ながら楽しんだ。

ペルー、ボリビアの旅
毎日いろんなことがあり、ヒヤヒヤ、ドキドキの連続だったが、ほんとに来てよかったと思う。
今まで行った旅の中でも、一番思い出深い旅になったのではないだろうか・・・

でも今度来るときは、もっと日にちに余裕を持って、ゆっくり廻りたいなぁ(笑)

さらば南米ペルー、ボリビア!
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