🇪🇪#エストニア民族野外博物館
タリン旧市街から西に約6km。
海沿いにある森に広がる博物館です。
エストニア各地に点在していた古い伝統的住居を数十メートルごとに移設しています。
この博物館が面白い点はいくつかありますが、一番衝撃的だったのは各住居にいるスタッフさんがエストニアの民族衣装を着ている…のはもちろんですが、「まるでそこに住まうかのように振舞っている」点です。
編み物をしたり、井戸で洗濯でも始めそうな仕草をしたり。
素晴らしい世界観。
もちろん、施設についての解説もしてくれます。
スタッフさんと書きましたが、とてもスタッフと思えません。どう見てもそこに住んでいるように見えてしまう。
昨年、台湾の景勝地 日月潭にある九族文化村を訪れました。
九族文化村も台湾の先住民の文化を伝える素晴らしい博物館であることに違いないのですが、例えば、吹き矢体験の場所にいるスタッフさんは、あくまでもスタッフさんなんですよね。
「吹き矢体験は100元です」
とか言われてしまうと、(それはその方の仕事だから当然といえばそうなのですが)そういう俗っぽいものは外に置いていきたかった…気もしてしまう。
エストニア野外博物館では、おばあちゃんに英語で「これは何?」と聞くと、「薪を切る道具だよ。一緒に斬ってみるかい?」みたいなことをエストニア語で言われて、2人で昔のノコギリで引き合って薪を斬ったりとか。
別の家屋ではヨーロッパ式の竹馬も。
ヨーロッパ式の竹馬は日本の竹馬と持ち方が異なります(内側から逆手で握る)。
持ち方が違うだけでバランスの取り方は日本のそれと同じ。
西洋の観光客が苦戦する中、竹馬を乗りこなすと歓声が上がってしまう。
(すみません、後者はただの自己満です)
昔のエストニアへ。
シームレスにタイムスリップしたかのような体験ができる、森の中の素晴らしい施設。
タリンの旧市街も展望台からの眺望も教会も素晴らしかったですが、エストニア野外博物館は体験を通して自らの記憶に深く刻まれました。
もしタリンで一泊二泊時間が取れるなら、ぜひおすすめしたいスポットです。